【超入門】ゴルフ弾道測定器に使われる「ドップラーレーダー」の仕組みをわかりやすく解説

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【超入門】ゴルフ弾道測定器に使われる「ドップラーレーダー」の仕組みをわかりやすく解説

#シミュレーター#豆知識

はい、こんちゃす。たちともです。

ということで、今回は、理系特化のゴルフ豆知識編です!!笑

ゴルフ弾道測定器の測定方法で、「ドップラーレーダー」って聞いたことありませんか?

ドップラーレーダーって、聞いたことあるけど正直よくわからん…

そんなゴルファー、多いのではないでしょうか?

実は今、GarminやRapsodoなど多くの弾道測定器に

この「ドップラーレーダー技術」が使われています。

この記事では、その仕組みを初心者にもわかるように徹底解説します。

「なぜボールの初速やスピン量がわかるのか」が理解できれば、

ゴルフ弾道測定器の使い方から練習データの見方が一気に変わります。

では、行ってみよう!

ドップラーレーダーってなに?

ゴルフ弾道測定器やシミュレーターでよく見かける「ドップラーレーダー」。

GarminやFlightScope、Rapsodoといった人気モデルにも採用されており、

今ではゴルフ計測の主流技術となっています。

では、この“レーダー”は一体どんな仕組みでボールの動きを捉えているのか?

実は、ドップラーレーダーは電波の反射を利用してボールの速度や方向を測る技術です。

ゴルフの打球は非常に速く、肉眼では追えないですが、レーダーならわずか数ミリ秒単位で動きを検出できます。

この技術が使われる理由は、以下の3つです。

  • 非接触で安全に測定できる(ボールやクラブにセンサー不要)
  • 屋外でも高精度(太陽光や影響を受けにくい)
  • スイング全体の動きを捉えられる

つまり、プレイヤーが自然に打つだけで、詳細な弾道データを取得できるというのが、

ドップラーレーダー式測定器の最大の魅力です。

ドップラーレーダーの基本原理をわかりやすく解説

ドップラー効果とは?

まずは、仕組みの核心となる「ドップラー効果」から行きましょうか…。

高校か、中学で勉強しましたね…ほとんど忘れましたが笑

たちとも
たちとも

これは、動く物体の速度によって、反射される波の周波数が変化する現象です。

たとえば、救急車のサイレンが近づくと高く、遠ざかると低く聞こえますよね。

これがまさにドップラー効果です。

ゴルフ測定器の場合、

弾道測定器が電波を発射 → ボールに反射 → その戻り波のズレ(周波数変化)を解析することで、ボールの速度や方向を計算してます。

以下のYouTube動画を見れば、その概略がもう少し詳しくわかります。

(少し数式が出てきてややこしいですが…)

YouTube player

弾道測定器は何を測っているのか?

ドップラーレーダー式の弾道測定器は、反射波から以下のようなデータを算出します。

  • ボール初速(Ball Speed)
  • 打ち出し角(Launch Angle)
  • スピン量(Spin Rate)
  • クラブスピード(Club Speed)
  • 飛距離(Carry/Total)

これらのデータを「物理モデル(弾道計算式)」に代入することで、

実際の飛距離や高さ、落下地点をシミュレーションしているわけです。

高級なシミュレーターは装置は落下点からランまで測定できるそう

たちとも
たちとも

つまり、レーダーが「目」ではなく「耳」でボールの動きを“聞いている”ようなイメージです。

ドップラーレーダー式 vs カメラ式の違い

ゴルフ弾道測定器には、大きく分けて「ドップラーレーダー式」と「カメラ式」の2つがあります。

どちらも弾道を測定しますが、得意分野が異なります。

項目ドップラーレーダー式カメラ式
計測方法電波の反射を解析高速カメラで映像を解析
設置位置打席の後方ボールの横・前方
得意環境屋外(広い空間)屋内(短距離環境)
得意データボールの弾道全体インパクト直後のデータ
主な製品Garmin R10 / FlightScope Mevo+SkyTrak / Uneekor など

ドップラー式は「飛んでいくボール」を追跡するのが得意で、屋外練習場などでの使用に最適です。

一方、カメラ式は「インパクト瞬間」の映像解析に優れ、

限られた距離でも精度が高いため、屋内シミュレーターに向いています。

どちらが優れているかではなく、「どんな環境で使うか」が選択のポイントになります。

ドップラーレーダー方式を採用している代表的な弾道測定器

ここでは、現在市場で人気のある代表的な3モデルを紹介します。

Garmin Approach R10

  • ポータブル/屋内外対応型

小型軽量(約148g/88.5 × 70.25 × 25 mm)で、最大10時間のバッテリー駆動。屋外レンジでも屋内シミュレーター用途でも使用可能

  • ドップラーレーダーによる多数データ取得

クラブヘッドスピード、ボール初速、打ち出し角、スピンなど14項目以上を測定可能

  • ゴルフシミュレーター連携機能

4万3千を超えるバーチャルコース対応や、シミュレーションソフトとの互換性を備えており、「練習」だけでなく「仮想ラウンド」用途にも使える

  • 手軽にゴルフシミュレーションを楽しめる「GARMIN(ガーミン)Approach R10」 高価なシミュレーターには手が出ないゴルファーに最適で、練習場で本格的な練習が可能です。 【レビュー動画・記事】   高精度センサーでショットデータ(飛距離、方向、スピン量)を解析し、スイング改善にも役立ちます。1週間~1ヵ月のレンタルで、 手軽に本格ゴルフシミュレーションを体験してみてください! ※本人確認必須商品 【公式サイト】 「Garmin」 詳細リンク: https://www.garmin.co.jp/products/intospo…

    GARMIN Approach R10

FlightScope Mevo+

  • 3Dドップラーレーダー+カメラのハイブリッド方式

独自の「Fusion Tracking」技術を搭載。電波(FMCWレーダー)でボール・クラブの動きを3次元解析し、カメラ映像で補正することで、屋内外どちらでも高精度に測定可能。

  • 20項目以上のデータ計測が可能

ボール初速、打ち出し角、スピン量、クラブパスなど詳細な弾道・スイングデータを取得。E6 Connectなどのシミュレーションソフトにも対応。

  • プロ仕様の精度と柔軟な環境対応

屋内・屋外どちらでも使用できるが、屋内では反射精度確保のためメタリックステッカーや十分な距離(約2.4m以上)が必要。ツアープロやフィッティング現場でも採用実績あり。

Rapsodo MLM2PRO

  • 「デュアルカメラ+ドップラーレーダー」方式

カメラ2台(高速インパクトカメラ/ショットビジョンカメラ)とドップラーレーダーを組み合わせた構成で、「ボール初速・打ち出し角・スピン量・スピン軸」などを計測可能

  • 屋内・屋外いずれも対応、豊富なメトリクス&シミュレーター連携

 「30,000以上の仮想コース」や「インドア/アウトドア使用可能」などの機能があり、 レビューでも「屋内外兼用・ポータブル設計で使用環境の自由度が高い」と評価されている。

  • 設置条件・ボール種・サブスクリプションなど“条件付き”で精度を確保

「室内使用時にはボールからネットまで~約2.4 m、機器からボール後方約2.0~2.6 m設置が推奨」スピン量・スピン軸の取得には専用の「RPTボール」が必要であり、通常ボールではその精度・機能が限定される。

  • 手軽にゴルフシミュレーションを楽しめる「Rapsodo(ラプソード)MLM2PRO」 高価なシミュレーターには手が出ないゴルファーに最適で、練習場で本格的な練習が可能です。 【レビュー動画・記事】   高精度センサーでショットデータ(飛距離、方向、スピン量)を解析し、スイング改善にも役立ちます。1ヵ月のレンタルで、 手軽に本格ゴルフシミュレーションを体験してみてください! ※本人確認必須商品 【公式サイト】 「Rapsodo Golf」 詳細リンク: https://rapsodo.co.jp/pages/mlm2pro-golf-si…

    Rapsodo MLM2PRO

ここで紹介した商品以外のも、

ドップラーレーダー形式は多くのゴルフシミュレーターで用いられており、

T.2 GOLFでは、そのなかでも3種類のゴルフシミュレーターをレンタルしています。

  • 手軽にゴルフシミュレーションを楽しめる「GARMIN(ガーミン)Approach R10」 高価なシミュレーターには手が出ないゴルファーに最適で、練習場で本格的な練習が可能です。 【レビュー動画・記事】   高精度センサーでショットデータ(飛距離、方向、スピン量)を解析し、スイング改善にも役立ちます。1週間~1ヵ月のレンタルで、 手軽に本格ゴルフシミュレーションを体験してみてください! ※本人確認必須商品 【公式サイト】 「Garmin」 詳細リンク: https://www.garmin.co.jp/products/intospo…

    GARMIN Approach R10
  • 手軽にゴルフシミュレーションを楽しめる「Rapsodo(ラプソード)MLM2PRO」 高価なシミュレーターには手が出ないゴルファーに最適で、練習場で本格的な練習が可能です。 【レビュー動画・記事】   高精度センサーでショットデータ(飛距離、方向、スピン量)を解析し、スイング改善にも役立ちます。1ヵ月のレンタルで、 手軽に本格ゴルフシミュレーションを体験してみてください! ※本人確認必須商品 【公式サイト】 「Rapsodo Golf」 詳細リンク: https://rapsodo.co.jp/pages/mlm2pro-golf-si…

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  • 手軽にゴルフシミュレーションを楽しめる「Square Golf Home Edition」 10万円という驚きの価格ながら、弾道測定器としての機能も充実しています。 高価なシミュレーターには手が出ないゴルファーに最適で、自宅にいながら本格的な練習が可能です。 アプリとの連携もスムーズで、分析機能も優れているため、自身のスイング改善に役立ちます。 ~こんな人におすすめ~ もっと数値・分析的な練習がしたい人 自宅の庭やガレージで練習ネットで練習する人 クラブの買い替えを検討中で、球筋の癖を知り…

    Square Golf Home Edition

“弱点”と“誤差”の仕組み

完璧に見えるドップラーレーダーにも、いくつか注意点があります。

弱点がないものは、この世にないですからね…

たちとも
たちとも

主な誤差要因は、以下の通りです。

  • 天井が低い屋内(電波が反射して誤計測)
  • 打球角度が極端に高い・低い
  • 金属ネットや壁が近い場所での使用
  • 周囲に障害物が多く、電波が乱反射する環境

これらの条件では、電波がうまくボールを追跡できず、スピン量や飛距離の計測がズレる可能性があります。

正確なデータを得るためには、

  • 打席の後方2〜2.5mに設置
  • ボールまでの高さ・角度を水平に合わせる
  • 余計な物体をレーダー前に置かない

といった基本設定が大切です。

まとめ|仕組みを理解すれば、練習の質が変わる

ドップラーレーダー式弾道測定器は、
「電波の反射を利用してボールの動きを解析する」テクノロジーです。

屋外や広い空間に強く、自然なスイングで正確なデータを取れるのが最大の利点。
ただし、設置条件によっては誤差が生じるため、環境調整も欠かせません。

この仕組みを理解しておけば、
「ボール初速」「スピン量」「打ち出し角」といった数字を“ただのデータ”ではなく、
自分のスイング改善の指針として活かすことができます。

ドップラーレーダーの理解は「データを見る力=上達の近道」です。
あなたの1打を、科学の目で見つめ直してみませんか?

では、また。

この記事の著者

橘 智之

T.2 GOLF代表 | 工学博士
学生時代の金銭的制約で、ゴルフ器具を買えないという経験から、高価な練習器具を手頃な価格でにまとめて試し、効率的に上達をサポートできる、ゴルフ器具レンタルサービス「T.2 GOLF」を設立。

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